今年は、徹底的にギアに泣かされた。
「身体に馴染まない」という、出口のない違和感との格闘。
そして、積み上げてきた信頼を根こそぎ奪い去る、理不尽な盗難。
私たちが今年突きつけられたのは、道具という「物質」に振り回され、足元をすくわれる、あまりに理不尽な現実だ。
輝かしいリザルトの裏で、私は何度も、やり場のない怒りと絶望をシャッターに閉じ込めた。
合わない板に抗い、失った道具への未練を引きずりながら、それでも雪の上に立ち続ける。
「努力」なんて言葉で片付けるには、あまりに泥臭い。
この、思い通りにいかない道具との不毛な戦い。
その「最悪な経験」の積み重ねこそが、今年私たちが雪山に残した、唯一の偽りのない証拠だ。
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